浅い日

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世界樹の迷宮X 日記13 忍び寄る影

以前シリカ嬢から説明された未踏の水源地へ足を運ぶ。

話ではそこには既に兵士が向かっており特定のモンスターを討伐し素材を得ることが目的のようだ。我々にはその進展を確認して欲しいとのことである。

 

そして到着したそこは垂水ノ樹海に酷似した迷宮であった。

慣れ親しんだ風景を歩みしばらく先を進むと泥土にまみれた広場に出る。

おかしいことに気づく、誰も歩を進めている訳でもないのに何故か足音がそこかしこから聞こえてくるのだ。

音のする方へ視線を投げてみる。

そしてまばたきの一瞬、森林に紛れるテカりを持った緑色の大きな影が踊る。

 

注意して観察するとその存在は数匹居ることを視認出来た。

危険な存在なのだろうか、確認する為にその者が通るであろう道を探し当て付近に寄り足を止める。

少しずつ足音が大きくなるのを感じる。ジワジワと近づいてくる音は好奇心と恐怖に彩られている。

そして今正に足音は目の前で止まった!

その姿は大きな人の様だが碧色の鱗を持ち、大きく開かれた口元からは先端が丸まった、長くて細い粘液に塗れたピンク色の器官を覗かせていた。そしてその頭部に付いたパックリと開かれたまぶたに収まる巨大な瞳は我々を確かにのぞき見ている。

間近でその姿を見れば、それはまさしく二脚歩行のカメレオンである。

だが敵意は感じ取れず、そのまま歩き去っていく。

姿を見送るがその者は再度姿を影にし消え去る。どうやら周囲の光景に身体の色を同化させているようだ。

色彩の単調な森林地帯ではそれは極々自然な迷彩となっていた。

そして極彩色の存在は行動を阻害しない限りはこちらに攻撃を仕掛けてくることはなさそうである。

ひとまず安心し、注意を払いながらその縄張りを通り過ぎる。

 

そこを立ち過ぎた地点からは、南の方角と通路を真っ直ぐに進んだ東に道がそれぞれ伸びていた。

南の道を往けば迷宮の入り口付近にたどり着けると思い、そちらを進む。

案の定通路をそれた箇所に脇道があり、そこを通り抜けると先程通った最初の道に出た。

このことを地図に書き示し再度二叉路の道に戻り東へ進む。

戦闘を挟むこと数回、そこからそれた道には色とりどりの実を持つ並木が立つ。

その実は冒険に欠かせないアイテムの素材であることを知っている我々はその木から実を掴み採取する。

幾つかをそれぞれの背嚢に詰めたところで移動を再開する。

 

道なりに進んで行くとまた広場に出る。先程の広場と似た光景だ。

やはり緑色の影が複数目に映り、輪郭を確認する頃には消えていた。

我々は一匹に注意し背後に距離を置いて取り付いた。

このまま歩を同じく歩み、広場の向こうにたどり着く算段だ。

数歩先を跳ね歩く緑色の影はこちらに気づいていない、このまま行けば無事にたどり着けるであろう。

だがその一時の気の許しが事態を急転させた。

なんと我々の真横から新たな影が現れ、その眼前に立ちふさがる状態となってしまった!

縄張りの道は一匹だけのものであると考えていたがどうやらその認識は大きな誤りであった!

影であったその姿から陰影を濃くし獣へ豹変した碧の者は我々に威嚇し飛びかかる。

 

その一瞬、爪を持たぬその身から繰り出される攻撃手段はなんであるかを考えた。

敵の姿勢は前のめりでこちらの構えなど構いやしない。

───頭突きが来るッ!

そう思い上体を固定し盾を身体の前にて構えた。

敵の頭は盾に向かってくる、このまま殴り返してやれば怯んで逃げ帰るかもしれない。

盾に追突するその瞬間、頭部は大きくのけぞりピンク色の管が伸び、盾の上越しからこちらの顔に一撃を入れるべく突き出された。

完璧に意表を突かれた。もちろん顔面に一撃を貰う。

攻撃に用いた手段はなんであるかは次の攻撃を受けてからようやく気づいた。ベロである。

その巨大な口から伸びてくる伸縮自在な舌は人で言う所の右ストレート、もしくは矛戟。

同じ位置に付いているからか、もしくは弱点なのを知ってか知らずか、こちらの頭部に勢いを付けて突き出されてくる。

同じパーティーの者に肩を持たれて急場を凌ぐ。

変化自在な軌道を見せるベロ撃を注意し攻撃に転じる。

斬撃を浴びせようと、鉾の一撃を入れようと、巧みにその舌で以て攻撃の筋を反らし回避する。

しかしその動きすら読んだガンナーの銃撃により碧の者の舌を貫いた!

それにより舌の軌道は勢いをまざまざと失い次々とこちらの苛烈なる一撃が与えられていく。

斬撃も、鉾の一撃も、彼の者の肉を切り刻む。

体力もあと少しだろうといったところで突如、碧の者はおたけびを上げる!

何事かと攻撃の手を止め様子を伺う、しかしそれは獣の知恵であった!

なんと戦闘中にも関わらず碧の者は姿を影に変え輪郭を失っていく。

このままでは姿を完全に見失う、そう思ったナイトシーカーは短刀を獣に投げ打つ。

姿が消える寸前であったが機転と目の利いたその一撃は碧の者に突き刺さり、姿をくらますには至らず更には怯みをみせる。

それを好機と見たヒーロとハイランダーの一撃が次々と入る。

肉は削がれ、身体は貫かれ、そして遂に碧の者は命を消す事となった。

 

思わぬ戦闘だったが我々は勝利した。そしてこの迷宮に巣食う碧の者の攻撃手段を知り得ることに成功した。

もし次に同様の存在が現れようと熟知した今なら苦戦はしないだろう。

 

今いる場所がまた他の縄張りである可能性もある為急ぎ広場を抜ける。

そして細い道を進むと曲がりの空き地に兵士等が立っていた。

彼によればここから先に進むとシリカ嬢が求めているモンスターがいるとのこと。だが発見したは良いが倒す手段が思いつかず手が出せない様である。

先の戦闘で知恵をつけた我々一行は狩猟の役目を担おうかと彼に問う。

兵士は喜んでそれを承諾。役目の代わりが出来た為街へ帰還し、この事を嬢へ報告するようだ。

我々も何度も戦闘を重ねて消耗している為同行を共にする。

回復次第目的のモンスターを討伐に向かう。

 

 

 

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